光の教室 - 照明デザイン講座

照明プランニングと照明コンサルタントの事務所 

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光で空間を構築する照明設計 「光の教室-照明デザイン講座」

◎ 2012年1月21日(土) 開講


照明デザインとは何でしょうか?

- 光でその空間にふさわしい照明環境を構築すること
- それを実現するのにふさわしい光源を選択し、照明器具を選び、適切な場所に設置すること

その空間がどのような目的を持った場所であるのか、誰にどのように利用されるのか、依頼主あるいは設計者の要望は、空間の形状は…など、物件ごとに条件は多様です。
この与えられた条件、要件から最適な照明環境を創り出すことが照明デザインの基本です。
そして、ひとつひとつの光に意味と役割を与えることが照明デザイナーやプランナーの仕事であると at light laboratory では考えています。
でも、直接目で見ることのできない光で空間を構成するなんて、どのようにしたら良いのでしょうか?
「光の教室-照明デザイン講座」では、そのための知識をレクチャーし、共に考え、議論しながら光で空間を構築する方法が無理なく身につけられるようガイドいたします。

〈講座の目的〉

どのような物件にも対応できるような照明設計スキルを身につけることです。

□ 照明デザインは「光」から発想する

講師の経歴を見て怪訝に思われる方があるかも知れません。
「何で、光源(ランプ)メーカーにいた人が照明デザインをしているの?」と。

私が勤務していたOSRAM社にはこんなフィロソフィー(理念)があります。
『我々が販売しているのは「光」である。ランプはそのパッケージにすぎない。故に、光源メーカーである我々こそが「光」の効果や使い方を利用者に提案する役割を担うべきなのだ。』
そんなことからドイツの本社の下には、このフィロソフィーのもとに照明デザインを行うOLC(OSRAM LIGHT CONSULTING)という子会社がありました。
日本でこの事業を導入するにあたり私もそのメンバーに加わり、「照明デザインを光から発想し、光で空間を構築する」手法を学び、様々な物件のなかで実践することになったのです。

OLCで教えられたメソッドで照明計画をしてお客様にプレゼンテーションをしてみると、
「なぜこのようなプランになったのか、その意図がとてもよくわかった」
と、どの現場でもよくご理解をいただくことができるのです。
「照明デザインを光から発想し、光で空間を構築する」ことは合理的で確実な照明設計手法であると同時に、提案を受ける側にとっても理解しやすいのだと実感しました。

□ 基本は照明理論

「照明デザインを光から発想し、光で空間を構築する」ためにはどうしたら良いのでしょう。
何か特別な知識が必要なのでしょうか?

まず、基本となる知識は照明理論です。
・光の性質とその振る舞い
・人間が物を見るプロセス
・光源(ランプ)の性質と特徴
まずこれらの事柄をきちんと理解し、しっかり身につけましょう。
そして、状況に応じてこの理論を自在に活用できるようにすることが大切です。

□ 発想力・対応力・応用力をつける

業態ごとに照明設計のパターンのようなものがあって、その型に条件をあてはめて作業をすすめればササッと照明プランが出来上がる-そんな風に考えている方がいらっしゃるようです。

でも、身近にある同業種のお店を見比べてみてください。業種が同じだからといって、照明も同じではないですよね。
それに、インテリアにもトレンドがあります。ファッションほど早いサイクルではありませんが、インテリアデザインにも時代や流行を感じさせる要素があります。もちろん、照明もその中に含まれます。
だから、そもそも業態ごとの照明パターンを想定するのは意味のないことだと思うのです。

それに、近い将来、現在はまだ無い業態の施設が出現する可能性だって十分にあります。
例えば、「今はまだ誕生していない商品を販売する店舗」とか「今までには無い全く新しい機能を備えた施設」とか・・・だって、10年前には『書店とカフェのコラボ店舗』なんてありませんでしたよね。

照明デザイナーには、物件の様態や条件から照明の要件を導き出し、その結果からその場にふさわしい照明空間を構築する発想力・対応力・応用力が必要なのです。

〈照明デザイン講座の特徴〉

□ 照明工学をしっかり理解します

照明理論は照明工学という学問にまとめられているのですが、これがちょっと曲者……照明工学は、学問的には電気工学の一分野なのです。
そのため自然科学系ではない分野出身の方々が照明理論を習得されようとしても、なかなか理解することができなくて大変な思いをされています。(実は大勢そのような方にお目にかかり、ご相談を受けてきたことが、「光の教室」を立ち上げるきっかけになっています。)
でも、そんなに難しいことではないのです。
自然科学なのですから、私たちの身の回りで普通に起こっている自然現象の一つにすぎません。
教室では受講される方の様子をうかがいながら全員が理解できように表現を工夫しつつ講義をすすめていますのでどうぞご安心ください。(そのために教室は少人数制です。)
実際、受講された方々は口々に「そういうことだったんだ!」とか「ぼんやりしていたことが理解できてすっきりした」と仰っています。

□ 光について徹底的に考察します

光で空間を構築するには、頭の中で光の状態が自在に思い描けなければなりません。
しかし「頭の中に光の状態を思い描く」といっても、いきなりできることではありません。
そのための下地となる素養は、できるだけ多くの環境を観察し、更にそこで見たことを分析し考察することによって得られます。
本講座ではレクチャーとケーススタディを通じて、この光の状態の観察、分析、考察のプロセスと方法を身につけられるようなトレーニングをします。

□ 発表します

光は直接目で見ることはできません。
ですから、姿かたちを捉えられない光の状態を説明するのはとても難しいことなのです。
また、言葉の使い方や表現によっては聞き手に意図とは違う印象を与えたり、誤解を生むこともあります。
本講座では、ケーススタディやワークショップなどで受講生の方に発表していただく機会を度々設けています。
この機会を通じ聞き手に理解してもらえる用語の使い方や言い回し、表現の仕方を学習しましょう。
このようにして、実務で役に立つコミュニケーション能力も身につけてゆきます。


〈「光の教室」三つの特徴〉

□ Three Phase Method(スリー フェーズ メソッド)

光にかかわる様々な作用や現象を三つのフェーズ(面)に分類することで、それらの意義を明確化し理解を助ける学習方式です。異なるフェーズ間で相互に関連しあうような事がらについての解説も行いますので、総合的、立体的に光を理解することができます。

□ チューターシステム

チューター(tutor)とは家庭教師のこと。光の教室専用eメールアドレスを使って講座期間中はいつでも光や照明に関する質問をすることができます。講座に関することだけでなく、お仕事で生じた疑問にもお答えいたします。

□ 補講制度

急な打合せや出張など、仕事をしていると突然の予定変更を余儀なくされることがあります。そこで、第一線で活躍するプロの方々にも安心して受講していただけるよう、補講制度があります。
これは、やむを得ない理由で講座を欠席してしまっても、後日その補講を受けることができる制度です。内容は正規講座のダイジェスト版になりますが、重要事項は網羅いたしますのでご安心ください。
(基本的に補講は通常講義の前後どちらかの1時間で行います。この場合は無料ですが、これ以外の日時を希望される場合は、別途費用のご負担をいただく場合があります。)

LinkIcon三つの特徴の詳細はこちら

〈講座概要〉

【対象】  
照明プランナー/デザイナー、インテリアデザイナー/プランナー/コーディネーター などの実務に携わっている方

◎ 本コースは照明計画、照明デザインの実務経験者が対象です。

【講義内容】 
第1回  1月21日(土) 光の本質/光の単位/光と色彩の関係/視覚と心理
第2回  2月 4日(土) 光源の種類とアプリケーション
第3回  2月25日(土) 照明設計のプロセス/光で構築する空間照明デザインの方法
第4回  3月10日(土) ケーススタディ/ワークショップ
第5回  3月24日(土) 発表会

時間:13:00~17:00(途中休憩あり)
*社会情勢により、やむを得ずスケジュールの変更を余儀なくされる場合があります。予めご了承ください。

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【定員】  10名(先着順)

【受講料】  84,000円(税込)
       *受講料には資料および教材費が含まれます。

【会場】  東京都千代田区(予定)

【講師】  立川 敦子 (at light laboratory 代表)

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【お申込み/お問い合せ】
エーティー ライト ラボラトリー 立川まで

 □ お申込み

  「ご希望のコース」をお書き添えの上、メールをお送りください。
  折り返し「お申込み確認メール」をご返送し、申し込み手続きに関するご案内をさせて頂きます。

 □ お問い合せ

  どのようなことでも結構です。
  どうぞお気軽にお問い合わせくださいね。

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