お申込み受付中!
建築家のための照明講座
光の捉え方を知り、設計に取り入れる方法を考える
光は建築の大切な要素
だから、建築やインテリアに関わる仕事をされている方は、いつも空間の光の状態を考えていらっしゃることでしょう。
でも、光って捉えどころがなくて難しいと感じたことはありませんか?
だって光は、
・目で触接見ることはできない
・手にとって形を知ることができない
と、他の素材とはずいぶん性質が異なるのですもの。
光をどのように捉え、扱ったら良いのか、いつも頭を悩ませているという方もおられるでしょう。
実は、以前より建築の仕事をしている知人から
「照明のことを勉強したいのだけど…」
と言われて(いや、“頼まれて”かな?)いました。
また、照明コンサルタントとして仕事をしている私のもとには、様々なご相談が寄せられます。そのほとんどは照明環境に対する不満や不都合。多くは利用者からそのような苦情を聞かされた施設管理者からのご相談です。
その中に、
「この空間の設計、内装デザインの取りまとめをした方が、光の状態にもう少しご配慮いただけていれば…」
と思われるものが少なくないのです。
そのようなことから、設計の仕事をされる方を対象とした講座を作ることにしたのです。
照明の計画というと、照明器具の形状や空間を見渡した時の景色、あるいは照明設計ソフトで作成した照度分布図など『目に見える光の状態』を頼りにされている方が多いようです。
でも、その『目に見える光の状態』は、あくまで、内装や家具あるいは什器に到達した光の跡にすぎません。
空間(空中)に存在する光そのものは視覚に捉えることはできないのです。
しかし、その空間における作業や動作で働かせる視覚には、その見えていない光が作用します。
ですから、空間(空中)での光の状態を意識して照明環境を考えることが大切になるのです。
さらに、光の性質や視覚のメカニズム、光による心理の変化なども照明環境を整えるための大切な要素になります。
講座では、このようなことをお話しいたします。そして、光の捉え方を理解したうえで設計に活かす方法を考えてゆきます。
内容は、今までのコンサルティングの経験から、テーマを3つに絞りました。
どれも今までご相談を寄せられた事柄が基になっており、講義のなかでは実例もご紹介します。
そして、問題点とその原因、照明理論の裏付けを解説し、そこから導き出される解決法、設計段階ならば問題回避となるかもしれないことをお伝えしてまいります。
◎ テーマに関わるお悩みや疑問をお持ちの方は、それぞれの申し込みフォームのメッセージ欄にご記入ください。
講座の中で(場合によっては個別に)原因や解決法または解決案をご提案します。
テーマ1. 「明るさ」と「明るさ感」の使い分け
「明るさ」と「明るさ感」は違います。
・机上面照度は十分すぎるくらいの値なのに、社員からは「暗い」と大合唱が起きているオフィス
・明るく開放的な雰囲気なのに「暗くて仕事がしづらい」と不評のオフィス
「明るさ」と「明るさ感」、それぞれへの配慮、使い分けができていなかったために起こってしまったこと。
更に言えるのは、人間の視覚や心理の認識不足が原因と思われます。
「明るさ」って何?
「明るさ感」って何?
っていうか、そもそも「照度」って何?
という方のためのレクチャーです。
テーマ2. 色温度と演色性
演色性が高ければ良いのでしょうか?
・色温度とは光の色合い
・演色性とはある光源で照らされた物の色の見え方がどれほど忠実に再現されるかという性質
空間デザインをする上で、これらをどのように考えればよいのでしょうか。
・空間の光の構成を考える上でのポイント
・光の色あいがものの見え方に与える影響
・演色性は高ければよいのか
・忠実な色に見えることと好ましく見えることの違い
・色温度と演色性の関わりが見え方や感じ方にどのように作用するのか
などを明かしてゆきます。
また、最近増えてきた色の見え方に配慮した各種LED照明についても、その見え方の仕組みを解説します。
テーマ3. エクステリア照明の盲点
夜の景色の美しさばかりを考えてはいませんか?
景観を重視するばかりに安全がなおざりにされてしまったところって結構あるのです。
夕暮れ時に歩行者と自動車の接触事故と事故未遂が多発し、市民から苦情が寄せられて困っているというところからご相談を受けたことがあります。
そこは人通りの多い繁華街。
照明環境を点検したところ、風情ある景観ではあったものの、安全性が確保できていない状態でした。
さて、問題はどこにあったのか。
そして解決策は?
そんなお話しをいたします。
また、周囲環境が暗くなってからの人間の視覚と光の関係についてもレクチャーいたします。
講座概要
日程
◎ 受講を希望されるテーマ(講座)ごとにお申し込みください。
社会情勢等により、やむを得ずスケジュールの変更を余儀なくされる場合があります。予めご了承ください。
2016年6月30日(木) テーマ1. 「明るさ」と「明るさ感」の使い分け
2016年7月28日(木) テーマ2. 色温度と演色性
2016年8月31日(水) テーマ3. エクステリア照明の盲点
各回 19:00~21:00
定員
各回 10名(先着順)
受講料
各回 8,500円(税別)
*受講料には資料代が含まれます。
会場
東京都千代田区
講師
立川 敦子 (at light laboratory 代表)
講師プロフィールはこちら
お申込み方法
(1) こちらのサイトよりお申し込みください。
テーマ1.「明るさ」と「明るさ感」の使い分け に申し込む
テーマ2.色温度と演色性 に申し込む
テーマ3.エクステリア照明の盲点 に申し込む
(2) 「お申込み確認メール」にて、申し込み手続きに関するご案内をさせて頂きます。
(3) 受講料のお振込みをもってお申し込みは完了です。
お問い合せ
どのようなことでも結構です。
どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
お電話でのお問合せは
☎ 03-5888-4904
10:00-18::00 (火・土・日・祝日休)
*火曜日は学校で講義を持っているため、終日お電話をお受けすることが難しい状態です。
別の日にお電話をいただくか、メールでお問合せをいただけますと有り難く存じます。
お問合せメールはこちらから