光の教室 - 照明の専門家のための照明講座

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良質な照明環境を 学ぶ

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プロフェッショナル 専門講座
―2016年春期講座を2月24日に開講します―





照明の原点は光です。

光そのものは、直接目で見ることができません。
このことは他のインテリアのパーツとは大きく性質が異なります。
この形の見えない素材 - 光を扱うには、相応の知識と経験を必要とします。

本講座では、光の性質や光源の種類といった光の本質にかかわることから、色彩と光の関係、視覚や色覚、光が心理に与える影響など、光の作用や現象を含めた知識まで総合的に学習し理解を深めます。

しかし、学生の時のようにただ漫然と勉強するのでは意味がありません。
講座で得た知識を照明の実務にどのように活用するのかを明確にして講義します。
そうすることで、知識は仕事での即戦力として活用できるようになるのです。


講座の特徴


Three Phase Method (スリー フェーズ メソッド)

光にかかわる様々な作用や現象は、その性質により三つの面(Phase)に分類することができます。

 ・Physical Phase 物理的な面:光の性質やふるまい
 ・Physiological Phase 生理的な面:光と身体(視覚や知覚、作用)との関わり
 ・Technical Phase 技術的な面:光源が発光するメカニズム

『光の教室』では、これらをそれぞれの性質を明らかにしながら詳しく学習してゆきます。
また、照明理論には異なる面の間で相互に関連しあうような事象も存在します。
この相互関係がきちんと理解できていないと、実務で理論を活用することができません。
講義ではこの相互関係を明確に解説しますので、光を総合的、立体的に理解することができます。
これがThree Phase Methodと名付けた『光の教室』オリジナルメソッドです。
また講座の終盤には、これらの知識を総合的に活用する方法を学ぶ応用編(Application Study)の講義があります。


チューターシステム

チューター(tutor)とは家庭教師のこと。光の教室専用eメールアドレスを使って講座期間中はいつでも光や照明に関する質問をすることができます。
講座に関することだけでなく、お仕事で生じた疑問にもお答えいたします。


補講制度

急な打合せや出張など、仕事をしていると突然の予定変更を余儀なくされることがあります。
そこで、第一線で活躍する社会人の方々にも安心して受講していただけるよう、補講制度があります。
これは、やむを得ない理由で講座を欠席してしまっても、後日その補講を受けることができる制度です。
内容は正規講座のダイジェスト版になりますが、重要事項は網羅いたしますのでご安心ください。


フォロー体制

『光の教室』はフォロー体制も万全です。
講座が終了してからも、いつでも講義内容についての質問をしていただくことができます。
「人間は忘却の生き物」 といわれます。
だから、復習しているときに「あれっ、どういうことだったかしら…?」ということがあっても不思議はないのです。
このように「分からなくなった」あるいは「忘れてしまった」ことがあったら放置してはいけません。
必ずすぐに質問をして、その場でしっかりと理解してください。
あなたが照明理論を確実に身につけるまで、無期限で完全にサポートいたします。



カリキュラム

講座は全10セクション(必修講義8回、オプション講義2回)です。
コアになる基本カリキュラムは既に決まっていますが、講師の判断で、受講される方の職種によって必要と思われる情報を適宜提供いたします。
また、「こんなことを知りたい」「ここがよく分からないのでもっと詳しく」など講義内容に対するリクエストを歓迎いたします。
基本カリキュラムとは別に資料を用意して解説します。
このようにして、受講される方が必要とされる照明の知識が網羅されたカスタムメイドのカリキュラムになります。
お一人お一人に細かい対応ができるようにするため、当講座は少人数制で講義を行なっています。

必修講義

第1回 光とは/測光量と単位
一般照明で扱う光は電磁波の一部とされています。
しかし、電磁波とか波長といった用語がいきなり現れて途方に暮れる方も少なくないはずです。
光の教室では、このあたりからじっくり「光の正体」を探ってゆきます。
光の正体がわかれば、特性やふるまいといった光の本質、そしてこれから学んでゆく事象が容易に理解できるようになります。
さらに測光量と単位、その定義をしっかりと学びます。
しかし、ただ単に定義を唱えて暗記するというのでは意味がありません。
これらの測光量が、それぞれ光のどの様な状態を表しているのかを理解することが大切です。
この理解により、現場で光の状態を的確に認識し、自在に表現することができるようになるのです。

第2回 色(色温度、演色性)
テキストや本を読んだだけでは理解するのが難しい光と色の関係を詳しく解説します。
光と色には密接な関係があります。
ここでは色彩を表現するシステムと色温度、演色性について講義します。
特に色温度と演色性は、第1回で学ぶ光の単位と同様に照明の基本的な要素ですのでしっかり理解し、お客様にきちんと説明できるようになっていただきたいと考えています。

第3回 視覚と眼の機能
一般照明において光は何のために存在するのでしょうか―それは『見る』ため以外のなにものでもありません。
ここでは視覚のプロセスと目の機能・作用を学びます。
照明計画の目的は視環境を整えることです。
そのため、照明の仕事をする上で目の機能を理解していることが必要なのです。
また、年齢とともに変化する目の機能についても学びます。

第4回 色知覚/照明環境と心理/光と身体
ここでは「色知覚」と「光と色が人間の心理にどのように影響をもたらすか」について学習します。
私たちにとって光の存在は空気同様在って当たり前の存在で、いちいち確認しながら生活することはありません。
しかし、光の状態は心理に少なからぬ影響を与えています。
だからこそ、照明の仕事をする人々は、常に意識して光の状態を観察しそれを感じる姿勢が必要です。
この蓄積が、照明計画や照明提案をする際に活かされてくるのです。

第5回 白熱電球とハロゲンランプ/蛍光ランプ
白熱電球とハロゲンランプ、蛍光ランプのお話です。
これらのランプがどのようにして光を出し、それぞれどのような性質の光なのかを解説します。
そしてその特性によってどのような使い方をしているのかを学びます。
代替となる新しい光源が出回り、特に白熱電球は国内での生産が停止した今、なぜこれらの光源を学ぶのか不思議に思われる方があるかもしれません。
しかし今でも市場では使用されていますし、次世代の光源との違いを認識することは照明の専門家として必要なことでもあるのです。

第6回 HIDランプ/LED
今回の主役は、HIDランプとLEDです。
第5回と同様、これらのランプがどのような性質の光なのかを解説し、使われている事例を学びます。
LEDはこれからの時代の照明に欠かせない光源です。
一般に言われている特長やメリットを単になぞるばかりでなく、既存の光源との相違点、問題点や今後の課題なども掘り下げて考察してゆきます。

第7回 光のデータ/照明手法/照明計算
照明の世界で扱う数値は実に多様です。
活用する目的に応じて本当に必要な数値はどれかを見極め、資料・データのなかからピックアップする方法をレクチャーします。
また、それらの数値を額面どおり評価して良いのかということも考えます。
特に気をつけなければならないのが、色温度や演色評価数。
ある事象について実験を通して考察を深めてゆきます。
複雑で一見矛盾しているように見える照明のナゾを読み解き、論理的に説明できることが照明の専門家であるか否かの分かれ道になります。
また、照明手法では基本的な照明方式を学習し、空間での光の状態を具体的にイメージしてゆきます。
そして、照明計算では代表的な計算方法(光束法、逐点法)を解説します。
この計算式を読み解くと空間の明るさを決定するのにどの様な要素が関わっているかがわかり、光のふるまいをより具体的に理解することができます。

第8回 照明のプロフェッショナルとして
今まで学習してきたことの総まとめ『照明理論をプロフェッショナルな仕事に展開するとはどういうことか』についてお話しします。
照明の専門家として、お客様に最高の光の価値をとどけるために
 ・照明理論をどのように活用したらよいのか
 ・どのようにその価値を届ければよいのか
を、実例やケーススタディとともに考えてゆきます。
これからのキャリアプランをイメージしながら、具体的かつ実践的にお聞きいただけると思います。

オプション講義

照明の仕事に必要となる電気工学と電子工学(半導体)の講座です。
既に知識をお持ちの方 (例えば電気工事士の資格を持っている、半導体メーカーに勤務している など) は受講して頂く必要はありません。

op.1 照明実務のための電気工学
現在使われている光源のほとんどは、発光するためのエネルギーに電気が使われています。
そのため光が発生する仕組みを理解するためには、電気のことを知っていることが望ましいのです。
電気のレクチャーは照明の実務において必要と考えられる内容 ― 電気の単位(電圧・電流・抵抗・電力)、直流と交流、力率、有効電力と皮相電力、調光で使われる位相制御の仕組みまでを予定しています。

op.2 照明実務のための電子工学-LEDはなぜ光るのか?
この講座では電子工学(半導体工学)のレクチャーをいたします。
というのも、LEDは半導体なので既存の他の光源とは発光原理が異なるため、一般的な電気の知識だけでは理解出来ないからです。
LEDはこれから本格的に普及してゆきます。
正しい理解のもとLED製品のビジネスをすすめてゆくためには、半導体のしくみ、即ち、電子工学の知識を知っておいていただきたいと考えています。
その上で、発光原理や技術的な特長を解説いたします。
また、LEDの次世代の光源として話題の有機ELについてもレクチャーします。


テキスト

『光の教室』ではメインテキストとサイドリーダー、二本立ての教材構成で講座を進めてまいります。

新・照明教室 照明の基礎知識 中級編

R0010576.JPG照明学会 普及部が発行している照明学習の参考書です。
照明理論や照明設計の基礎など、実務に必要な照明知識がコンパクトにまとめられています。







サイドリーダー

R0010568.JPG光の教室オリジナル編集のサイドリーダー(バインダーファイル形式)です。
メインテキストの「照明の基礎知識 中級編」には、照明の実務に必要な内容がまとめられています。
ただ、コンパクトなだけに「ここはもう少し説明があるとわかりやすいのになぁ・・・」と感じる箇所もあるのです。
そこで、そのようなところを誰にでも理解できるような補足の解説をサイドリーダーとしてまとめました。

また、確実に理解していただくために、説明ばかりでなくご自分で考え自らの手で書き込んでいただくようなところもあります。

更に、「○○さんは△△のお仕事をされているからこの知識は知っていて頂きたいな…」というように、受講される方一人ひとりのお仕事に役に立つ知識や情報も適宜加えてゆきます。
例えば海外とのやり取りが多いお仕事をされている方には、欧米での単位の表記(日本とは異なるものがあります)や発音、データの見方の違いといった情報を提供しています。

光の教室の特長であるチューターシステムを活用してお寄せ頂いた質問も、そのやり取りの全てをプリントアウトしてお渡し致しますので、この補助ノートのファイルに綴じこんでいただきます。
こうして講義が修了すると、お一人お一人に適したオリジナルの照明学習ノートが出来上がるのです。


2016年春期 講座概要

日程

 毎週水曜日 19:00~21:00 

社会情勢等により、やむを得ずスケジュールの変更を余儀なくされる場合があります。予めご了承ください。


 2016年 2月24日 第1回 光とは/測光量と単位
 2016年 3月 2日 第2回 色(色温度、演色性)
 2016年 3月 9日 第3回 視覚と眼の機能
 2016年 3月16日 第4回 知覚/照明環境と心理/光と身体
 2016年 3月23日 op.1(選択) 照明実務のための電気工学-照明の現場で必要な電気の知識
 2016年 3月30日 第5回 光源1
 2016年 4月 6日 op.2(選択) 照明実務のための電子工学-LEDや有機ELが発光するしくみ
 2016年 4月13日 第6回 光源2
 2016年 4月20日 第7回 光のデータ/照明手法/照明計算
 2016年 4月27日 第8回 照明のプロフェッショナルとしての光の見方と捉え方

定員

 10名(先着順)

受講料 

 120,000円(必修講義 全8回、税別)
 12,500円(オプション講義 各回、税別)
 *受講料には資料および教材費が含まれます。
 *分割払い(2回または3回)も可能です。

会場

 東京都千代田区

講師

 立川 敦子 (at light laboratory 代表)
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